今日は嫁の誕生日だ。
何回目かは、本人の希望もあり秘密だ。
昨日、窯たきを終えて、私と嫁は博多へと向かったのだ。
仕事を終え、帰宅する長女の朝日姫をタイミングよくピックアップ。
嫁のリクエストで博多名物、鳥の水炊きにてお母さんの誕生日イブを祝おう〜という計画だ。
店の予約から、渋滞で遅れそうな私達を思い、時間変更の連絡まで、次女の晴月姫が段取りした。
あの子がなあ〜
成長したよなあ〜
嫁と私はしみじみとした気持ちになった。
少し遅れてきた晴月姫はなんとママのために大きな花束を用意していた。
中州鳥善のお料理はとても美味しく〜
久しぶりに揃う家族水入らずの晩餐だ。
私のお誕生会も兼ねて〜ということになってはいるが〜
まっ、いいか〜
事件は最後におきた。
私が支払いをと店員に申しで、待っているが、なかなか、こない
靴を履き、再度、支払いを〜と言うと〜
もう、済んでます。
はあ?
???
娘達が支払いを済ませていた。
初めて娘達に御馳走になった夜となった。
セーラームーンのムーンスティックが欲しい〜
と懇願した朝日姫が〜
今では、おもちゃ屋で働き、欲しくても買ってもらえぬ子供と買ってあげたくても買ってあげられない母の思いに胸を痛める優しい娘に成長した。
お母さんが選んだ服を頑として着なかった晴月姫が、いまではお母さんのためにステキな服を選ぶのだ。
思えば、私も嫁も、たくさんの親の愛を受け取ってきた。
そのお返しを我が子に返したようなものだ。
思えば、私達の親も、私達も、なんの見返りも求めてはいない。
私達が貴方達にしたように、貴方達はこれから生まれてくるであろう、子供達を幸福にしてあげてほしい〜
でも、昨夜は本当に驚き、本当に嬉しかった。
私達にとって、大切な記念日となった。
朝日さん
晴月さん
ここまで、育ってくれてありがとう〜
私達の子供として、生まれてきてくれて、ありがとう。
お母さん、誕生日おめでとう。
こんな、ステキな娘達を産んでくれ、育ててくれて、本当にありがとう。