人吉に帰ってきた〜
母の一周忌を終え、仕事に戻る〜
梅田で制作した作品を仕上げ、朱雀を制作〜
我が家に帰り〜
和歌山で買ったイージーライダーのDVDを見直す。
思い出した。
思えば私が髪を短く切らないのは、この映画の影響が大きいと思う。
高校生の時に、レナウンのブランド、シンプルライフのCMにピーターフォンダが出ていた。
とてもステキ
だった。
私は、ショップのお姉さんに頼み込み、彼のポスターをもらい受け部屋に貼っていた。
CMソングを歌っていたアメリカなるバンドのLPレコードも手に入れ、毎夜毎晩聴いていたのだ。
そう、ピーターフォンダは私の憧れだったのだ。
映画の中で撲殺されたジャックニコルソンが語るアメリカ・・・・・
アメリカはいい国だった。
怖がっているのは〜
君が象徴しているものなんだ。
君に自由をみるのさ。
自由であることと、自由を説くこととは別さ〜
カネのために動いてる奴は自由にはなれない〜
個人の自由についてはいくらでも主張するが・・・・
自由な奴をみるのが怖いんだよ・・・・・・・
非常に危険だ。
夜中に食用カエルと話をしたことがあるかい?
それが彼の最後の言葉だった。
あれから、僕は髪を切らないことにした。
とにかく、高校生の頃は大変だったな。
担任からも何度も注意を受け、体育教官室にも何度も呼ばれた。
だが、不思議と回りの大人達は何故か、それ以上は強くはいわなかった?
父親が亡くなり、床屋に行くお金もないらしい〜と同情されたか?
私は、誰からも撲殺も銃殺もされず生き延びてきたのだ。
イージーライダーを今時の若者が見たら・・・
あのラストシーンを見て・・・
ただただ、何で??と思うのじゃないかな?
日本人なのに、金髪だったり、モヒカンだったりするわけですし。
私たちは自由を勝ち取った!
と言えるのか?
ほんとの自由であることとは何?
まあ、私に髪を切ってこいとは〜今さら、嫁さえも言いませんが〜
自由であるためには、相当な覚悟と努力が必要であることも学んだつもりではあります。
じゃあ、無人島で一人ぼっちで暮らせ〜
と言われても、そこに酒屋はないですよね?
いいね!って言ってくれる友達もいませんよね〜
一人ぼっちの自由は〜
勘弁してくださいよ〜
こんな重たいテーマを、こんなに軽く語る私をどうか、お許し下さい。
誰も責めたりしないでね。